以前にX68000にDELL P2314Htを接続する記事を掲載しました。
画質や対応周波数には満足しているのですが、フルスクリーン表示をしたときに横長になってしまうのが気になっていました。
また、オリジナルの画面の縦横比は4:3なので、それに近い表示にすると、今度は何も表示されないスペースが出てしまいます。
どれだけ我儘だと言われそうな感じですが、気になるものは気になります。特にグラディウス2などの横シューをやっていると、「画面の端じゃないのに自機が移動できーん!」という違和感を何度も感じました。
そこで、縦横比が4:3に近いモニタを探していたら、DELLのP1914sというモニタがあることを知りました。
ピクセル数は1280×1024で縦横比は5:4ですが、X68000での動作実績もあると聞いて、中古ですが4千円台でフリマアプリに出ているのを見つけて買ってみました。
それで実機に繋いでみると…
- Humanの画面の縦方向が切れて表示される
- AFTER BURNER II などの15KHzのタイトルは表示されず
…思惑は見事に外れたのでした。ハズレを引いたようです。
ですが、更に調べてみると、どうやらモニターのファームウェアにある「プリセットテーブル」を書き換えることで、特殊な周波数に対応できるらしいのです。
早速試してみることにします。ライトな電子工作なので、元X68000ユーザとしてはお茶の子さいさい(?)ですね。
書き込みにはROMライターが必要です。Amazonにもあることを確認しました。数百円で購入できます。
それで作ってみたのがこのケーブル。
VGAケーブルはディスプレイを買ったときに付いてきたものを活用しています。そのため、出費はディスプレイ本体の分と、ROMライターの分だけです。
書き換えの手順は先のブログにある手順を参考にすると簡単にできます。
そしてドキドキしながらHumanを起動…
うぉぉぉ、きたー!画面一杯に表示されているところなんか、当時のCRTモニタを使った感覚に似ていて感動です。
早速ゲームを起動してみます。
フルスクリーンで表示しても、縦横比的に違和感が無いところが良いです。
このモニターの良いところは、デジタル入力も付いているのでPCの外付けモニタとしても活用できるところです。
やはり整備品も潤沢に出ていました。現役のX68000ユーザーで、ライトな電子工作ができる方は、入手しておいて損は無いモニターだと思いました。
そうして、ほぼ理想に近い形で実機を使える環境を手に入れる事が出来たのでした。情報を公開してくださっているブログの管理者様には大感謝です。