前回の記事では、RGBアンプの回路図や、SCARTケーブルの作成方法について紹介しました。
今回は、高画質化と量産化?に向けて同軸SCARTケーブルを作成しましたので、紹介したいと思います。
VGAケーブルだったらそのへんに使わなくなったものがゴロゴロ転がっていそうなので、MOTTAINAI精神全開で研究してみたいと思います。
前回の記事では愚直に同軸ケーブルを束ねてSCARTケーブルを作成しましたが、VGAケーブル(のケーブルだけ)を流用できるんじゃないか、というのが今回の記事の趣旨です。
まず、家のどこかにあったと思われるVGAケーブル。探してみたところ、早速見つかりました。
スリムなケーブルですが、テスターで当たってみたところ、全線結線タイプでした。行けるかも。
ということで、まずはケーブルの様子を確かめるために斬首します。
テスターで当たってみたところ、RGB信号は二重シールドされている3本の線があり、その他は単線になっています。フレームグランドと信号GNDはちゃんと分離されていました。
I2C用の線はもちろん使わないので、音声用として流用しようと思います。CSyncは、そのままHSync/CSync線を使います。
今回は、DIN8ピンコネクタ側から結線してみます。まずは、被覆を25mm程度剥いてから、シールド線を10mm分折り返します(フレームGND用)。
次に、二重シールドされたRGB信号線のシールド線も剥いて束ねます。
次にDIN端子のGNDピンへ、RGBのシールド線と信号GND線を束ねて接続します。
他のピンへ接触しないよう、熱収縮ケーブルで絶縁しておくと良いでしょう。
次に、各信号線を接続します。
そしてコネクタの金属フレーム部分を取り付けます。フレームグランドはペンチでカシメてシールド線に圧着します。
そしてもう片方のフレームも取り付け、ケースに収めます。
おお、何だかそれっぽくなりました。
次に、SCARTコネクタ側を加工します。まずは、被覆を40mm程剥いてからシールド線を束ねます。
そして信号線とグランド線、音声信号線を粛々と結線していきます。
ケースに収めるとこんな感じになります。
そして組み立ててからPCエンジンとスキャンコンバータを接続し、電源ON!
Yes!ちゃんと映りました。
最後に、SCARTコネクタのケーブルを引っ張ってしまっても壊れないように固定します。黒色のホットボンドをケースの両側に流し込み、鯛焼きのように合わせて接着します。
そして完成したケーブルがこちら。
もちろん画質もチェックします。
同軸ケーブルを束ねた時と画質は変わらないように見えます。更に映像を掲載します。
ということで、実験は完了しました。
あとは時間を見つけて量産?したいと思います。
最後まで読んで下さり有り難うございました!
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