CASIOのポケットコンピューター Z-1GRのRAM(ストレージ 兼 ワークエリア)を256KBに増設する記事です。
本体はフリマアプリで動作品を入手しました。
このポケットコンピュータは、標準で32KBのRAM(SRAM:スタティックRAM)を搭載しており、ちょっとした計算を行うために自作のプログラムを記憶させておくにはまあまあの容量です。
しかし、FX-DOSなど大容量のメモリが必要なプログラムを走らせるにはRAMの増設が必要になります。そこで今回は、標準搭載の256KBit SRAMを取り外して1MBit SRAMを2個搭載し総容量256KByteに増設します。
メイン基盤には最大1MBitのSRAMが2個まで乗るパターンがあります。そこに標準では256KBitのSRAMが1個半田付けされているため、まずはそれを取り外すところから始めます。まあ慣れた作業です…が……なんとパッドを3つも剥がしてしまいました。
まあ、よくあることです。
パターンを追いかけると、2つはICの足ピンから繋がっていますし、残り1つはビアに繋がっているのでそこから配線すれば何とかなりそうです。
ということで、SRAMを増設してから補修します。
SRAMは以前に千石電商で950円のを2つ買いました。補修にはエナメル線を使いますが、先端をはんだコテで炙るとエナメルがスルッと溶けるので、そこを足ピンに半田付けします。
あまり美しくはありませんが、何とか補修完了。
そして組み立ててから「P」ボタンを押して「All Reset」ボタンを押下!
Yeeeeeees!ちゃんと256KB認識しました。データを入力したりしてみますが、異常動作はありません。
ということで、無事にSRAMを増設できたのでした。それにしても、やはり古い基盤はパッドが剥がれやすいです。最初からヒートガンを使うべきでした。
今回の記事はここまでです。