よこむむの電子工作記

電子工作や修理日誌です

ドリームキャストにHDMI出力を追加する~解説編~

以前に紹介したドリームキャストにHDMI出力を追加する改造の続編です。

yokomumu.hateblo.jp

嬉しいことに、それからお仕事の依頼が数件あったのですが、まずは前提知識というかナレッジのようなものがありますので、紹介したいと思います。

仕組み的にHDMIコンバーターではない

一般的なHDMIコンバーターはアナログRGBをサンプリングしてHDMIに変換しますが、RetroG.E.M.はデジタル信号のままRGB映像と音声をHDMIに変換します。そのため、理論的にはRetroG.E.M.の方が画質と音質は良いことになります。また、理論的にサンプリングによる遅延も発生しないことになります。最強のドリキャスになります。

ドリキャス本体のロットに依存

ドリキャス本体にRetro G.E.M.を内蔵する場合、本体基板のバージョンに依存します。バージョンがVA0、またはVA1の場合のみ適合します。

https://docs.pixelfx.co/GEM-DC-Installation.html(参考資料)

それ以外のバージョン(VA2以降)には適合できず、動作しません。そのため、送っていただいて、開けてみないと判らない(信条的にはヤブ医者の口癖のようで余り言いたくはないが:)ため、非常にハードルの高い改造です。

部品代が高い

RetroG.E.M.という部品だけでも$210(≓33,600円)します(送料・関税は含まず)。

また、改造には半田付けや基板改造を伴いますが、難易度的には公式サイトで「This kit is meant for advanced installers only.(このキットは、熟練した設置業者の方のみを対象としています。)」とあります。実体顕微鏡などのある程度の設備も無いとキツいです。

…と書くと、いきなりズドーンとモチベーションがダウンしてしまう方もいらっしゃるかと思いますが、救いの手はあります!

ドリキャス専用HDMIコンバーター

コロンバスサークル(ゲーム関連の機器メーカーです)からドリキャス専用のHDMIコンバーターが発売されていて、Amazonで入手可能です。 

Amazonで見る (約7,480円)

ドリキャスのAV端子に差し込むだけという簡単さです。何より、ドリキャスを改造しなくて済むところが良いです。

参考までに、このHDMIコンバーター V2と、UP EMPIRE CLIMAX(RCAからのHDMI変換器)を使ってHDMIに変換したものをHDMIキャプチャーボードで取り込んだ比較画像を載せておきます。

HDMIコンバーター V2(VGAモード)

部分拡大(HDMIコンバーター V2)

十分かと言われると少し描写が甘いところもありますが、概ね良好と言えるでしょう。
次にUP EMPIRE CLIMAXによる出力例です。

RCAコンバーター(UP EMPIRE CLIMAX使用)

部分拡大(RCAコンバーター)

補正の巧さはありますが、逆にエッジが立ちすぎて少し違和感のある映像になります。

なお、RCAコンバーターといってもピンキリですが、私が知る限り最高画質と言われるUP EMPIRE CLIMAXを使って比較してみました。お値段的にはコロンバスサークルのHDMIコンバーター V2よりも+1000円くらい高いです。

Amazonで見る

RetroG.E.M.まではちょっと、という方はこれらを試してみるのが最適かと思われます。

参考:コロンバスサークルのWebページ

www.columbuscircle.co.jp

やっぱりRetroG.E.M.がいい!という方向け

あー、でもねー、低遅延と画質と、あのOSD見ちゃうとねー、、
ということで、喜んで改造承ります!改造は難関ですが場数には自信があります。
お見積もりはおおよそですが、部品代(RetroG.E.M.)込みで58Kくらいになります。予め基板のバージョン(VAx)を確認して頂くことが前提となります。当方にお送り頂いて開けても良いのですが、VA0/VA1にヒットする確率は謎です。そのため、ある程度分解・組み立てスキルのある方が対象となります(ややこしくてすみません)。

お問い合わせフォームを設置しましたので、こちらから宜しくお願いいたします。

ご相談でも構いませんので何なりとどうぞ!